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はじめに

脊椎

頭の後ろからしっぽまで、ブロック状の骨が連結して形成されています。脊椎の中には大きな穴があいていて、その中を脳からつながる太い神経が通っていて、これを脊髄(せきずい)といいます。

脊髄

脳から続く太い神経で、脳と合せて「中枢神経系」と呼ばれています。脊髄からは、たくさん神経が全身に向け、枝のように分れています。この脊髄が損傷したり、炎症を起こしたりすると、麻痺を起こしたりします。とても大事な神経です。

椎間板ヘルニア

トリミングイメージ

背骨と背骨の間にある軟骨の一種で、腰にかかる負担を軽減するクッションの役割をしています。正常な椎間板というのは中心部にゼリー状の髄核が存在し、その周囲を線維輪という結合組織が取り囲んでいます(図@)。
この椎間板が変性し、元あった場所から飛び出てしまうことを椎間板ヘルニアといいます。一般的に髄核が逸脱した状態の椎間板ヘルニアをHansenⅠ型(図A)、線維輪が変形し椎間板が突出した状態の椎間板ヘルニアをHansenⅡ型(図B)と呼びます。
ミニチュアダックスフントなどの軟骨異栄養性と呼ばれる犬種は椎間板の髄核が加齢と共に変性していく傾向が強く認められ、HansenⅠ型の椎間板ヘルニアになることが多いです。

トリミング

背骨を激しく動かしたり、背骨に負担をかけるような動きをすることで、椎間板は傷つきやすくなり、ヘルニアを起こしやすくなります。年を取れば椎間板はだんだん硬くもろくなり、衝撃に対して弱くなるため、線維輪が破けて髄核が飛び出しやすくなってきます。
椎間板ヘルニアになりやすい犬種は、ミニチュアダックスフント、ビーグル、シーズーが上位を占めています。ある報告によると、椎間板ヘルニアになってしまった犬301頭中、ダックスフントが33.6%、ビーグルが21.6%、シーズーが8%という割合であったと言われています。
ダックスフントは胸腰部に、ビーグルは頚部(首の部分)に、シー・ズーは高齢時に頚部・胸腰部に偏りなく発症する傾向が認められています。

トリミング

  • 走ったり飛び跳ねたりしなくなった
  • 動きがぎこちない、動きが硬い
  • ちょっとした段差でも嫌がる
  • 抱き上げると鳴いて痛がる
  • 肢がふらつく、震える
  • 跛行(肢をひきずっている)
  • 立ち上がれない

トリミング

椎間板ヘルニアが疑われる場合、レントゲン検査やCTやMRIなどの画像検査を行い、その位置や程度を詳しく調べます。
神経の状態は痛みや麻痺の程度、後ろ足の感覚や反射の有無を調べます。

トリミング

椎間板ヘルニアは重症度により5段階にグレード分類(Small animal spina disorders) されています(Tが軽度でXになるにつれ重症になっていきます)。グレードU〜Wの症例では手術をした場合、内科的保存療法(お薬やサプリメント等)に比べ、治癒率が高いです。特にグレードXの治癒率は手術をしたほうが明らかに高いです。
一度傷ついてしまった神経を治すことは難しい為、当院では内科的な治療に反応しなければ、減圧手術(飛び出てしまった椎間板ヘルニアを除去し、脊髄への圧迫を軽減させる手術)を積極的に勧めています。

トリミング

・MVM vol.23 No.151 2014/11
ペテラス ゼノアック
・ニューロアクト飼い主様向けリーフレット